不動産売却では、建物の状態や広さなどの他にも、周辺環境が重視される傾向にあります。
一般的にマイナスイメージのある精神病院に近い不動産は、市場価格で売却できるのでしょうか。
今回は、精神病院に近い不動産を売却したいとお考えの方に向けて、売却はできるのか、売却の注意点とスムーズに売却する方法をご紹介します。
精神病院に近い不動産でも問題なく売却できるのか？
結論から申し上げますと、精神病院に近いという理由だけで、不動産の売却が制限されることはありません。
しかし、精神病院が近いことを理由に敬遠されることもあり、競合物件との比較においてはマイナスポイントにはなり得ます。
そのため、「問題なく売却できる」とは断言できるものではなく、売却が長引く可能性はあるでしょう。
一方で、不動産に対する考え方は人それぞれで、たとえば幼稚園や小学校が周りにあると騒音が不安な方、商業施設が近いと渋滞が不便と感じる方もいらっしゃいます。
そのため、周辺環境のマイナスポイントがまったくない物件のほうが、少ないといえるでしょう。
精神病院に近い不動産を売却するときの注意点をチェック
精神病院に近い不動産を売却するときの注意点は、心理的瑕疵に対する告知義務です。
心理的瑕疵のある物件は、買主に伝える義務があるため、重要事項説明で伝えなければなりません。
精神病院が近いことをとくに気にされていない場合でも、のちのちのトラブルを回避するために、しっかりと説明をおこないましょう。
もし説明を怠ってしまうと、契約解除や損害賠償請求などのリスクがあります。
精神病院に近い不動産をなるべく高値で売却する方法とは？
少しでも早く売却したい場合は、マイナスポイントをカバーできるように売却価格を下げるのもおすすめです。
一方で、精神病院が近くでもあまり気にしないという方も、少なくはありません。
そのため、とくに急がないのであれば、まずは市場価格で売りに出してみましょう。
また、リフォームやリノベーションをして不動産の資産価値を上げるという方法もあります。
周辺環境よりも住宅の状態や設備の新しさを重視される方が多いため、売却にも効果的でしょう。
一方で、リフォームは高額な費用がかかってしまうため、費用対効果を慎重に検討しなければなりません。
その他、住居用ではなくオフィスなどの事業用として売却するという選択肢もあります。
まとめ
精神病院に近い不動産でも、他の条件が良ければ、問題なく売却できる可能性も高いでしょう。
売却後のトラブルを避けるためには、告知義務などの注意点を押さえることが重要です。
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