所有する土地に土壌汚染の可能性がある場合、そのまま売却はできないことをご存じでしょうか。
ガソリンスタンド跡地もその一つで、ガソリンに含まれる有害物質が原因で、通常の売却は難しいとされています。
今回は、ガソリンスタンド跡地の売却をテーマに、なぜ売却ができないのか、売却する方法と注意点についてご説明します。
なぜガソリンスタンド跡地はそのまま売却ができないのか
土地を売却するとき、ガソリンスタンド跡地の場合は、一般的な不動産売却は難しいということを理解しておきましょう。
その理由は、ガソリンに含まれる有害物質によって土壌が汚染されているためです。
ガソリンにはベンゼンと鉛という特定有害物質が含まれており、売却の際は土壌調査を実施する必要があります。
また、ガソリンスタンド跡地は、油特有のにおいが染み付いているため、油分を取り除くための対策も必要です。
さらに、ガソリンスタンドを閉業するときには、地下に埋められているタンクを掘り出すため、地盤の安定性にもリスクがあります。
ガソリンスタンド跡地を売却する方法はある？
売却が難航しやすい、ガソリンスタンド跡地をスムーズに売却する方法はあるのでしょうか。
まず、土壌汚染のリスクがあるため、売却前には土壌調査を実施することをおすすめします。
調査自体は法律で義務付けられているわけではありませんが、トラブルを避けるためにも実施しておくと良いでしょう。
地下タンクの撤去の際には、地盤を安定させる工事をしっかりおこなうのが賢明です。
ガソリンスタンド跡地を売却するときは、居抜きとして売却するか、更地にするかを選択する必要があります。
更地にする場合は、解体費用がかかってしまうので、土地のニーズを見極めて検討しましょう。
ガソリンスタンド跡地を売却するときの注意点
最後に、ガソリンスタンド跡地を売却するときの注意点についてご紹介します。
まず、先ほどもお伝えしましたが、売却前には土壌調査を実施し、土壌汚染を除去・対策しなければなりません。
さらにガソリンスタンド跡地であるという事実は、告知義務があるため買主にしっかりと伝えましょう。
土壌汚染のリスクがあることはマイナスポイントになるため、隠して売却したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし買主に伝えずに引き渡してしまうと、契約不適合責任に問われ、損害賠償請求や契約解除のリスクがあります。
まとめ
ガソリンスタンド跡地は、一般的な土地と比較して売却することが難しいとされています。
売却時のトラブルを避けるためにも、ガソリンスタンド跡地だということを買主にしっかりと伝え、注意点を押さえておきましょう。
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